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日本におけるジーンズ
●日本初のジーンズ●
日本にジーンズが輸入されたのはいつだったでしょうか。第二次世界大戦の敗戦により、日本には多くのアメリカ文化が流入しました。そのひとつがジーンズです。日本で初めてジーンズを履いたのは、実業家であり、かつ貿易庁長官まで務めた白洲次郎氏だとされています。ウィットに富み、外圧により自己の主張を曲げることのなかった彼は「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれ、神様のように崇められていたマッカーサーさえ叱りつけるほど、気骨ある人物でした。また身長185センチと、当時としては異様なほどの長身には、ジーンズとシャツなどの洋装が映え、彼に憧れた人も多かったに違いありません。その上、アメリカ軍の古着として市場に出回ったため、ジーンズは一般の人たちにとって手に入れやすい衣服のひとつでもあったのです。こうやって日本においてもジーンズが普及していきました。
国産ジーンズが登場したのは、1963年。キャントンというブランドでしたが、これはまだアメリカから輸入した生地を使っていました。純国産のジーンズは、1973年、BIGJOHNから作りだされました。そしてその後、ベティスミスなど、国産のジーンズメーカー次々現れたのです。
●ジーンズの町・倉敷●
さて、BIGJOHNやベティスミスなどの、国産ジーンズメーカーの本社がどこにあるのかご存じでしょうか。実は双方とも、岡山県倉敷市を発祥とし、本社もまたそこにあります。倉敷市は「国産ジーンズ発祥の地」としてPRしており、ジーンズに関連するさまざまな施設を擁しています。たとえば、ベティスミスが運営する「ジーンズミュージアム」。ジーンズの歴史やジーンズができあがるまでの工程などが展示されていて、入館料は無料です。
また、ジーンズショップや縫製施設などをめぐる「ジーンズバス」は、金曜日〜日曜日に運行され、1日六便。どこからどこまで乗っても一律160円という手軽さからか、年々利用者が増えているようです。
●藍染ジーンズ●
さて、日本オリジナルのジーンズとして、「藍染めジーンズ」なるものがあります。1本4万円以上するなど、お値段もかなり高いのですが、その風合いはしっとりとしていて、「これじゃないとダメ」というファンも多いのだとか。
しかし、「ジーンズって、もともと藍染めではないの?」という質問が聞こえてきそうですね。実は、インディゴブルーの「インディゴ」とは、「木藍」のことで、日本の藍染に使う「蓼藍」とは別物。ですからその風合いや色合いが違って当然なのです。実際に比べてみると、インディゴは少し紫がかっていて、日本の藍染ジーンズの方が心持ち青みが強いように見えます。その落ち着いた雰囲気が、ファンの心を魅了するのかもしれませんね。