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デニムについて
●ストレッチデニム●
ジーンズの主素材であるデニムは、本来帆布に使われていたような生地ですから、ごわごわと固いものです。しかし、スキニージーンズなど細身のものの場合、布に伸縮性がないと、窮屈な履き心地となってしまいます。また、少しふっくらとした体形の方であれば、ゆとりのあるジーンズがほしいと思うことも多いのではないでしょうか。そこで登場したのがストレッチジーンズです。その昔は、「のびのびジーンズ」なんていう呼び方もされていましたね。
ストレッチデニムは、なぜよく伸びるのでしょうか。織り方に秘密があるわけではありません。デニムはもともと綿百パーセントで織られていましたが、化学繊維が発明されると、ポリウレタンや、テンセルなどの柔らかい糸も使用されるようになってきました。特にポリウレタンは弾力があるため、この糸で織られた布も伸縮性を有するようになります。これがすなわち、ストレッチデニムであるというわけです。
しかし、ストレッチ素材のものでなくても、ぴちぴちだったジーンズが、履いているうちに伸びて体になじんでくるということはよくあるでしょう。実は、これはデニムの特性そのものに理由があるんです。
●デニムの特性●
デニムとは、現在では丈夫な生地一般を指す言葉で、織り方や織り糸などに厳密な定義があるわけではありません。しかし本来は、縦糸のみ染め糸を使い、生成の糸を横糸として綾織りにしたものをデニムと呼んでいました。語源は、「セルジュ・ドゥ・ニーム」というフランス語で、「ニーム産の綾織り生地」という意味になります。ちなみに、綾織りには右綾と左綾がありますが、ほとんどのデニムは右綾で織られているようです。
綾織りは、縦糸か横糸を2本以上連続させて織りあげる手法です。手近にジーンズがあれば観察してみてください。縦糸が右にあるいは左に斜め模様を作っていますね。これが綾織りの特徴です。この織り方で織られた布は丈夫で、洗うと縮みやすいという特性があります。
日本の店頭にあるジーンズは、ほとんど、「ワンウォッシュ」のもの。商品としてお店に並べられる前に、一度洗われているわけです。つまり、ほとんどのジーンズは縮んだ状態で売られているということ。きつ目のジーンズを購入しても、履いているうちに体になじんでくるのは、このせいです。
反対に、本場のアメリカでは「ノンウォッシュ」の製品が好まれる傾向にあるとか。大きめのノンウォッシュジーンズを購入して、着用したまま水に入ることもあるのだそうです。すると体形に合わせてデニムが縮み、自分にぴったりのジーンズになるというわけ。ただし、デニムは横にも縦にも縮むため、この手法で手に入れたジーンズは後日裾直しをする必要があり、多少面倒なのが難点でしょうか。おしゃれな人は、ノンウォッシュのものを選んでみるのもよいかもしれませんね。
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